イナガキブログ

稲垣佑樹によるブログです。

大企業を辞めたら見えることー後篇ー

こんにちは!昨日は自分語りメインになってしまいましたが、本日は本題に入りたいと思います。
大企業を辞めて何が見えてきたか。まずは結論から入ります。

会社の役割が変化してきている

起業をしたいと思っていた僕ですが(今でも思っていますが)、大企業で働いていた頃はそもそも会社という概念に対する理解が浅かったです。
大企業・ベンチャー企業と経験してきて、今では別に会社なんてなくても良くない?ぐらいに思っています。
終身雇用のあった時代に一生を捧げる存在ともなり得た会社は、今はただの箱でしかありません。
なぜその様に思ったのか、前篇の僕の経験をベースに書いていきましょう。
ちなみに、前篇・後篇に分けると、前篇の文脈を受け継がなきゃいけないからだるいことが判明しました。次から気をつけます。

大企業は組織として終わっている

ブログはインパクトが大事との思い込みから、少し強めの言葉で書いてみました。ドキドキします。
誤解しないで欲しいのは、大企業にも良い点はいっぱいあります。
資金力があるから一個人がリスクを取れるし、今話題の箕輪さん・田端さんのように企業のブランドを個人のキャリアに活かすことも可能です。

ただ、組織としては終わっています。

第一に、一部の人が頑張れば回ってしまうから、フリーライダーが多発します。
僕は働く時、一緒に働く人をかなり重視しますが、前篇で書いたとおり、大企業で働くとやる気のないおっさん連中の相手をしなければならず、働く環境として最悪です。
人事として大企業の中で働いている際も、やる気のないおっさん問題が非常に根深く、組織編成にも多大な影響を与えておりました。
やる気のないおっさんのパワーは強く、エースだった人も腐らせてしまう程です。皆さんの周りにもいるのでは?

次に、世代間ギャップによる対立構造です。長年同じ会社で働いていると、どうしても化石化します。
そうすると若手と中堅・ベテランで価値観の対立が起きます。これが不毛です。そして人間関係のストレスで不毛(ハゲ)になっていくのです。

最後に、意思決定スピードの遅さです。
組織が大きくなると決裁者が増えます。そうすると必然的に意思決定が遅くなり、今更なにやってんの?的な施策が大企業からは生まれるのです。
また、世代間ギャップとも関連しますが、価値観の違いから合意形成に時間がかかるということもあります。

いっぱい書いてしまいましたが、こんな感じで大企業という組織は問題を抱えていると感じました。
勿論解決策はあると思います。この問題を解決するのに情熱を燃やせる人もたくさんいるでしょう。
僕もこんな言っていますが、もしそこで働く人が幸せになれるなら、大きな企業を作ってみたいなという気持ちは少し残ってたりします。

成長志向のベンチャー企業に対する違和感

大企業を辞めて、前述したことが見えてきた訳ですが、
じゃ、ベンチャー企業の組織に問題がないかと言われると、勿論そうではないです。
ただ、一緒に働いていて楽しい人の率が高いのは圧倒的にベンチャーです。
成長意欲が強く、企業の掲げるビジョンやミッションに共感して入ってくるので、前向きで積極的な人がとても多いです。
そんな人達と会社を一緒に成長させていくという経験は、心の底からワクワクするものでした。

…会社が成長していればですが。

はい。ここがとても重要です。成長志向のベンチャー企業が傾いた時、そこで働く人達は楽しく働けるでしょうか?
皆会社が好きだから、一生懸命働きます。それでも業績は回復しないです。
そのうち、会社をどうにかしないとやばいから、もっと皆働くべきだよねという同調圧力が発生します。
こうなると、会社によるやりがいの搾取が始まります。
誰が悪いわけでもないですが、自然発生的に起こってしまうもので、会社を守るために皆がやりがいを捧げて苦しみ出します。
最悪です。なんで他人の会社なのに、従業員が苦しまなくてはいけないのでしょうか?

そして見えてきたこと

大企業を辞めて、ベンチャー企業で働いて、解雇を経験して色々と考えました。
そして最初に述べた結論になります。

会社はただの箱でしかない。

大企業でも、ベンチャー企業でも会社に支配される生き方は非常に辛いです。
それよりも、会社はただの箱と考えて、便利に使いましょう。
ちなみに、COMPANYの語源は後ラテン語の compāniōn で、ともに(com)パン(panis)を食べること(ion)という意味です。
会社の本質的な意味はここにあって、皆が協力仕合いやすくする為にあればそれでいいのです。

UNICORNはそんな会社の姿を目指してます。たぶん。
UNICORNという会社に意味はなく、そこで働く僕に意味があります。
だから、仕事せずにブログ書いていることをさっきCOOに注意されてもいいんです。

ごめんなさい仕事に戻ります。
それでは、また。